力が入らない
健康な人でも身体を酷使し続けると、一時的に力が入らなくなることがあります。
身体を長時間動かしたり疲れたりしているわけでもないのに「よく転ぶ」「箸を落としてしまう」「手足または顔を自由に動かせない」「思うように話せない」などの症状が起きた場合は、脳や末梢神経、脊椎・脊髄などに何らかの異常が生じているかもしれません。
心当たりがありましたら、お気軽にご相談ください。
脱力やマヒの症状の特徴
手に力が入らない
疲れていないのにも関わらず手に力が入らない場合は、筋肉・神経に関する疾患が隠れているかもしれません。以下のような症状がありましたら、放置せずに受診しましょう。
- うまく箸を持てない
- 荷物を落としてしまう
- なんとなく手が重い
足に力が入らない
比較的ハードな運動を行った後は、誰でも疲れで立ち上がりにくくなったり、歩きにくくなったりします。しかし、疲れが残っていないのに、以下の症状が起きた場合は、筋肉や神経に何らかの障害が発生していることが疑われます。
- 太ももやふくらはぎに力が入らなくて歩きにくい
- 歩くときに痛みが生じる
- いつもより立ち上がりにくい
顔にマヒを感じる、動かしにくい
顔の神経が炎症を起こすと、以下のような症状が現れます。また、まぶたを閉じることができなくなることで角膜に障害が起きやすくなり、視力低下を引き起こしてしまうケースもあります。
- 口やまぶたが自由に動かせない
- 涙が出る
- 表情が作れない
- 食事や運転、読書がしにくい
- 顔つきが変わったと指摘された
急に症状がでたら要注意
急に左右どちらかの手足に力が入らなくなったり、うまく話せなくなったり、麻痺が起きたりした場合は、脳卒中(脳梗塞・くも膜下出血・脳出血)が疑われます。また、脳卒中以外の疾患の可能性もあるため、放置せず受診しましょう。
脳卒中以外に考えられる原因
- 周期性四肢麻痺
- ギラン・バレー症候群
- 重症筋無力症
- 頚椎症
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
少しでもお悩みがある方はご相談ください
「力が入らなくて上手く動かせない」「しびれている感覚がある」などの症状は、脳や脊髄、手足の神経に、何らかの異常が生じているサインです。
早めに疾患の発見と治療を行うと、後遺症を軽減させたり、早く社会復帰できたりする可能性が高くなります。
その他、「体の調子が普段と少し違う気がする」など、少しでも不安な症状がある方はお気軽にご相談ください。地域の皆様の小さな不安も取り除ける、かかりつけ医として貢献できれば幸いです。